培養土
培養土とは植物をそのまま植え付けや植え替えができるように基本用土やたい肥・土壌改良材など様々な原材料を配合した土のことをいいます。
一般的な草花向け、野菜栽培用の栄養分豊富な土、室内園芸向きの清潔な土、サボテンや多肉植物向きの水はけのよい土など育てる植物によってバランスよく調合されています。
さまざまな原材料を自分で混ぜる必要がないので手軽に使用できます。
団粒構造とは土または砂の粒(単粒)を有機物が、糊の役割をしてお互いにくっつきあって粒になった状態をいいます。
また、みみずのいる土は良い土だと言われますが、みみずは土を食べながら移動するので、土の層の中にすき間を作り空気の流れを良くし、みみずの体内を通過したみみずのふんは、その時点で体内の粘液や消化液などが単粒同士をくっつけてしまうので団粒構造の土が生まれます。
土がこの状態になると不思議な事に通気性、排水性も良く保水性も良いといった、少し矛盾しているようですが、植物が成長するうえで非常に都合の良い環境になります。
では、どうしたら団粒構造の土が作れるのかというと、土が団粒化するのに必要な微生物、有効菌が必要不可欠になります。
そして、たい肥や有機質肥料はこの微生物たちのエサとなり、腐植(フミン酸)を含んでいるので、団粒構造を作るためにはやはり必要不可欠でしょう。
土がそのような状態になるまでには長い年月が必要(最低2年くらい)ので気長に土作りをしましょう。
できれば毎年たい肥や有機質肥料を土に混ぜたりすることをおすすめします。
培養土は育てる植物に合ったものを選び、鉢やプランター、花壇に入れて使います。容器や花壇の上部は全体が埋まらないように残しウォータースペースを作りましょう。
肥料が入っているものもありますが、長くは効かないので様子を見て肥料を与えるのも上手に育てるコツです。
培養土を袋のまま使って植えるバッグカルチャーという方法もあります。